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世界が景気低迷している中、北朝鮮は自国の権利が損なわれることは今の段階ではないだろうという考えなのか。
世界をなめきっているという感じがする。弱みがあればすぐつけ込んでくる狡猾さは今回もしっかり実行されている。
こんな国との交渉など何の意味もないのではないでしょうか。


<6カ国協議>米、譲歩重ね「敗北」…問われる有効性
12月11日22時30分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081211-00000134-mai-int

 【ワシントン草野和彦】ブッシュ米政権下で最後となる見通しの6カ国協議開催に際し、米国は「検証枠組みの合意文書化以外に目的はない」(ライス国務長官)との姿勢で臨んだ。しかし、協議が「成果」なく終わったことで、オバマ次期政権に課題は引き継がれ、北朝鮮核問題を解決する場としての6カ国協議の有効性が問われる事態になった。外交成果を急ぎ、北朝鮮に譲歩を重ねたブッシュ政権の交渉戦術が、最終局面でほころびを露呈したと言えそうだ。
 検証枠組みのうち、サンプル(試料)採取の合意取り付けは、米国には絶対譲れない一線だった。「公式文書でも付属文書でも何でもいい。公になって法的拘束力があれば」。協議関係者は事前にこう語り、体裁より実利を求めた。
 北朝鮮はプルトニウム生産量を38.5キロと申告。その真偽を確認するために欠かせない核施設などでの試料採取ができなければ、「ただの視察」になってしまうからだ。
 譲歩を繰り返したブッシュ政権の交渉姿勢への懸念は以前から強かった。北朝鮮に「核計画の完全かつ正確な申告」を求めるはずが、高濃縮ウラン計画やシリアへの核技術協力は非公開文書扱いになった。「厳格な検証」を目指した10月の米朝会談で、試料採取を口頭での合意にとどめたことが、今回の協議で米国自らを追い込んだのは明らかだ。
 そして、「口頭での合意」を得るために、米国は北朝鮮のテロ支援国家指定解除という「最後の交渉カード」まで切っていた。
 6カ国協議は、ブッシュ政権1期目の03年に発足。同政権は、協議の枠組みが「実績」としてオバマ次期政権に継承されることを望んでいる。米国家安全保障会議(NSC)のワイルダー・アジア上級部長も協議前「他の参加国が、次期米政権の北朝鮮対策に関心があるのは理解できる」として、まずは「次期政権が価値を見いだす交渉の場」にすることが大切と強調した。
 そのためには今回、検証の枠組みの文書化と、第2段階措置(核施設の無能力化と核計画の申告)完了に道筋を付け、進展を印象付ける必要があった。
 「(合意文書に)試料採取が盛り込まれないと、我々の負け」。協議直前、ヒル米国務次官補はこう語っていたが、それが現実となってしまった。
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