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選挙向けの自民党支持率浮揚対策の税制大綱ということでしょう。税源にはまったく触れず、耳に心地よい減税一色の景気優先のバラマキ方となった。
今未曾有の金融危機の状況の中、景気対策は最優先の課題であることは間違いない。
しかしながら財源が明確でない中での減税措置など安心してみていられるものではない。将来に付けを回すだけの減税であれば、その責任は誰が取るのでしょう。
国民の安心は経済の安定とともに、将来不安のない社会である。将来に不安の残る内容での税制改革では民心も、経済も回復しない。


<税制改正大綱>与党が決定 減税一色、規模は1兆円超に
12月12日21時22分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081212-00000122-mai-bus_all

 自民、公明両党は12日、09年度与党税制改正大綱を決定した。景気悪化に対応し「内需刺激のため、大胆かつ柔軟な減税措置を講じる」として、過去最大規模の住宅ローン減税など大型減税一色の内容となった。その結果、減税規模は国・地方を合わせて平年度約1兆700億円(09年度は5900億円)に膨らんだ。一方、政府が年内に策定する税制改正の「中期プログラム」の核となる税制抜本改革については「経済状況の好転後に速やかに実施する」としただけで、焦点だった消費税引き上げ時期や幅は示さず、景気最優先のバラマキ型の大綱となった。
 政府は大綱をベースに年明けの通常国会に税制改正関連法案を提出する。3年連続で減税型の税制改正大綱となったが、たばこ税引き上げも見送られたため、減税規模は08年度大綱の60億円から大幅に拡大した。
 大綱は政府が10月末の追加経済対策に盛り込んだ政策減税を具体化。住宅ローン減税は最大減税額を600万円に拡大、1000万円以下の土地譲渡益課税を非課税にする制度の創設など不動産市場の活性化策も盛り込んだ。低迷する国内自動車市場のてこ入れでは、ハイブリッド車など「低公害車」について、新車購入時や車検時に自動車重量税、自動車取得税を100~50%軽減する制度を3年間の時限措置で実施する。政府・与党が中期プログラムに盛り込む税制抜本改革について、大綱は与党内の反発に配慮し「2010年代半ばまでに持続可能な財政構造を確立する」と幅のある表現にとどめた。政府は来週にも中期プログラムを決定するが、麻生首相が目指す「3年後の消費税引き上げ」が盛り込まれるかどうかは微妙だ。【赤間清広】
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