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 3人の娘の点滴に水道水などを混入させ死亡させたとして傷害致死と傷害の罪に問われた母親の高木香織被告(37)の公判の裁判員を選ぶ選任手続きが10日午前京都地裁で行われた。
今回の選任に対して呼び出しを受けたのは101人で、ほぼ半数が事前に辞退を認められた。
48人に出頭が求められた中で、この日46人が出頭し、12人が辞退を認められた。
残った人は34人、で33.7%となり、辞退した人は66.3%となることになります。
裁判が難しいものであればあるほど、裁判員候補者の辞退は多くなってくるものと考えられます。
選任される以前に仕事に影響している実態もうかがえるようです。
いろいろな面でまだまだ問題が残っている制度が、粛々と実施されている現状を見て、国民の意思と言うのはどこにあるのだろうという感じがしますね。
国民の7~8割が反対していても制度が実施されてしまうことの問題をもう一度考えて見たいものですね。


点滴混入死傷の母親、最長9日間の裁判員裁判に
5月10日22時4分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100510-00000954-yom-soci

 娘3人の点滴に水道水などを混ぜて死傷させたとして、傷害致死罪などに問われた母親の高木香織被告(37)の裁判員裁判が10日、京都地裁で始まった。
 判決は20日の予定で、土日を除く日程は過去最長とみられる9日間。呼び出し状を送付した101人のうち、48人が事前に辞退を申し出て認められたほか、この日の選任手続きでも12人の辞退が認められ、半数以上が辞退を認められた形になった。
 起訴状では、高木被告は2004年7月~08年12月、京都市内などの病院に入通院していた三女(当時2歳)と四女(同8か月)、五女(同1歳)の点滴に古い水道水やスポーツドリンクなどを混入し、三女と五女に敗血症などを発症させ、四女を死亡させたとされる。
 高木被告は起訴前の精神鑑定で、子供に危害を加えて自分に同情を集めようとする精神疾患「代理ミュンヒハウゼン症候群」と診断された。このため、11~14日に精神鑑定医ら医師4人の証人尋問が予定され、審理に時間がかかる大きな要因となった。
 午後始まった初公判で、検察側は「被告の刑事責任能力は低下していたが、刑罰を軽くするほどではなかった」と主張。弁護側は「一般的な児童虐待とは異なり、子供たちの症状を悪化させる一方で献身的に看病していた」として、執行猶予付きの判決を求めた。
 検察側は、医師への証人尋問に備え、裁判員らに医療用語66語を解説した冊子(8ページ)を配布。点滴に異物を入れる高木被告の様子を録画した監視カメラの映像を映し出すなどして、分かりやすい立証に努めた。
 公判は17日に結審し、評議は18、19日の2日間にわたって行われる予定。
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